鉄のはなし その3

【Day 3】:鉄分の役割と身体への影響



 昨日のブログと重複しますが、鉄分は、私たちの健康を維持する上で欠かせない重要なミネラルです。一般的に知られている役割は酸素運搬であり、ヘモグロビンの構成要素として赤血球を通じて全身に酸素を供給します。


 しかし、鉄の機能はそれだけではなく、エネルギー代謝や神経伝達物質の合成にも深く関わっています。 まず、鉄はミトコンドリア内でATP(アデノシン三リン酸)の生成を助ける重要な役割を果たします。


 ATPは細胞のエネルギー源であり、鉄不足によってATP産生が低下すると、持久力や回復力が低下することがあります。そのため、スポーツをする人にとっても十分な鉄分摂取は不可欠です。特に長時間の運動をするアスリートは、鉄不足がパフォーマンスの低下につながる可能性があるため、意識的な摂取が求められます。


 さらに、鉄は神経伝達物質の生成にも関与しており、ドーパミンやセロトニンの合成に影響を与えます。鉄が不足するとこれらの物質が適切に生成されず、気分の変動やストレス耐性の低下を引き起こす可能性があります。


 「最近気分が落ち込みやすい」「集中力が続かない」と感じる場合、鉄不足が影響しているかもしれません。


 日本人は鉄分不足の傾向が強いとされており、その要因に食文化や法制度の違いがあります。アメリカなど世界で80か国以上が小麦粉などの穀類に鉄や葉酸などの微量栄養素を添加することが義務化されています。


 この取り組みは、鉄欠乏性貧血の予防や栄養状態の改善を目的としています。日本ではこのような鉄強化食品の普及は進んでいません。そのため、日本人は食事を通じて鉄を十分に摂取できていないケースが多いのです。  


 八戸市のパーソナルジム、クアルトでは鉄を豊富に含む食品を積極的に摂取し、ビタミンCと組み合わせることで吸収率を高めることを推奨しています。


 このように、鉄は単なる酸素運搬だけでなく、エネルギー代謝、神経伝達、免疫機能など、さまざまな側面で私たちの健康を支えています。日々の食事を通じて適切な鉄分を摂取し、健康な体を維持することが大切です。




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CUARTO(クアルト)Total Body Conditioning

住所:青森県 八戸市 類家 1丁目1番5号 メルヴェイユM205

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