中高生アスリートの栄養のはなし 第5回

中高生アスリートの栄養のはなし 第5回

第5回:ビタミンDは「骨」だけじゃない!運動パフォーマンスとの関係


ビタミンD=骨の栄養…だけじゃないって知ってましたか?


「ビタミンDは骨を強くするための栄養素でしょ?」と思っている人は多いかもしれません。確かにそれは正解です。でも、それだけではありません。 分子栄養学では、ビタミンDは筋肉、免疫、ホルモンバランス、メンタルの安定にも関わる重要な“ホルモン様ビタミン”として注目されています。 特に運動をする中高生にとって、ビタミンDはケガ予防や持久力の維持、集中力の向上にも関わる「土台の栄養素」。その働きと不足リスクについて見ていきましょう。


筋肉の動きと免疫力にも関係するビタミンD


ビタミンDは、カルシウムやリンの吸収を助けて骨を強くするだけでなく、筋肉の収縮をスムーズにする働きもあります。不足していると、筋力低下やパフォーマンスの伸び悩みにつながる可能性があります。 また、免疫細胞の調整役としても機能しており、風邪やインフルエンザの予防、さらには慢性的な炎症の抑制にも関係しています。 つまり、**ビタミンDが不足すると「ケガをしやすくなる」「疲れが取れにくくなる」「体調を崩しやすい」**といった状態になりかねないのです。


日光に当たる時間、足りていますか?


ビタミンDの大きな特徴は、日光に当たることで皮膚で合成できるということ。でも近年は、紫外線対策や屋内生活の影響で、日照によるビタミンD生成が不足している中高生が増えています。 特に冬場や日焼け止めを常用している人、室内での勉強やスマホ時間が長い人は要注意。血中ビタミンD(25(OH)D)の数値を調べると、実は**“不足状態”の若者が非常に多い**という報告もあります。


食事とサプリでの補い方


ビタミンDを含む食品は限られていますが、以下のようなものが挙げられます:

・鮭、サバ、いわし、しらす干しなどの青魚

・卵黄

・干ししいたけやきくらげ(※日光で干したもの)


ただし、食事からの摂取だけでは十分な量を確保するのは難しいことも多いため、医師や専門家のアドバイスのもと、サプリメントを活用するのも一つの手段です。 理想的な血中濃度は「30ng/mL以上」とされており、日光と食事を組み合わせながら、不足しないよう意識することが大切です。


次回予告 疲労やイライラの裏に「ビタミンB群」の不足が隠れているかも?


第6回では、エネルギーをスムーズに生み出すために欠かせない「ビタミンB群」の働きについて詳しくご紹介します。  


八戸市のパーソナルジム、クアルトでは免疫を強くする食事を提案しています。


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CUARTO(クアルト)Total Body Conditioning

住所:青森県 八戸市 類家 1丁目1番5号 メルヴェイユM205

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