【第4回】「がん細胞は糖が大好き」は本当?
「がん細胞はブドウ糖をエサにしている。だから糖質を食べるとがんになる」
こんな話を聞いたことはありませんか?
確かに、多くのがん細胞ではブドウ糖の取り込みが増え、酸素があっても解糖系を活発に利用する「ワールブルグ効果」と呼ばれる特徴がみられます。
しかし、ここから「糖質を食べる=がんになる」と結論づけることはできません。
正常な細胞もブドウ糖を利用していますし、糖質を食べなくても、体には必要に応じてブドウ糖をつくる仕組みがあります。
注目したいのは、糖質そのものより、血糖値やインスリンが乱れやすい生活が長期間続くことです。
インスリンは悪者ではない
糖質を食べて血糖値が上昇すると、膵臓から「インスリン」というホルモンが分泌されます。
インスリンは血液中のブドウ糖を細胞に取り込ませるなど、血糖値を適切に保つために欠かせないホルモンです。
ところが、過剰なエネルギー摂取や運動不足、内臓脂肪の蓄積などが重なると、インスリンが効きにくくなる「インスリン抵抗性」が起こることがあります。
すると体は、血糖値を下げるために、より多くのインスリンを分泌しようとします。
高インスリン状態とがん
インスリンには血糖値を下げるだけでなく、細胞の成長や代謝に関係する働きもあります。また、インスリン抵抗性に伴う代謝の変化は、IGF(インスリン様成長因子)の働きとも複雑に関係しています。
こうしたことから、高インスリン状態やインスリン抵抗性、肥満などと、がんとの関連が研究されています。
つまり、がん予防という視点で考えたいのは、「糖質を一口も食べないこと」ではなく、血糖やインスリンが乱れにくい代謝環境をつくることなのです。
大切なのは「糖質ゼロ」より食生活全体
甘い飲み物やお菓子、精製された穀類などに偏った食生活では、糖質を過剰に摂りやすくなります。
一方で、タンパク質や野菜、食物繊維を含む食品を組み合わせ、食べ過ぎを避け、日常的に体を動かすことは、体重管理や血糖コントロールにも役立ちます。
糖質制限やケトジェニック食についても研究されていますが、現時点で「ケトジェニック食をすれば、がんを予防できる」と断言できるものではありません。
分子栄養学で大切なのは、特定の栄養素だけを敵にするのではなく、細胞を取り巻く代謝環境全体を見ることです。
次回は、その環境を整えるうえで注目したい「腸」に目を向けます。
食物繊維や腸内細菌は、がん予防とどのような関係があるのでしょうか。
八戸市のパーソナルジム、クアルトでは高インスリン状態を避ける食事を推奨しております。
CUARTO(クアルト)Total Body Conditioning
住所:青森県 八戸市 類家 1丁目1番5号 メルヴェイユM205
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