【第3回】肥満と炎症って関係があるの?
「炎症」と聞くと、腫れたり、熱を持ったり、痛みが出たりする状態を思い浮かべるかもしれません。
しかし炎症そのものは、本来、体を守るために必要な反応です。ケガや感染が起こると免疫細胞が集まり、傷ついた組織を修復しようとします。
問題なのは、この炎症がなかなか終わらず、弱い状態で長期間続いてしまうことです。
これを「慢性炎症」と呼びます。
慢性炎症は強い痛みなどを伴わないことも多いため、いわば体の中でくすぶり続ける「静かな火事」のようなものです。
脂肪はただの「貯金箱」ではない
慢性炎症と関係するものの一つが「肥満」です。
脂肪というと、余ったエネルギーを蓄えているだけと思っていませんか?
実は脂肪組織は、さまざまな生理活性物質を分泌する組織でもあります。
特に内臓脂肪が過剰に蓄積すると、脂肪細胞が大きくなり、免疫細胞が集まるなどして、炎症に関係する物質が増えやすくなります。
その結果、全身に弱い炎症が続く「慢性炎症」の状態につながることがあります。
慢性炎症とがんの関係
炎症が長期間続くと、その周囲では活性酸素などが生じ、細胞やDNAがダメージを受けやすい環境になることがあります。
さらに、組織の修復と細胞分裂が繰り返されることも、長い目で見れば細胞に異常が蓄積する機会を増やします。
実際、肥満は大腸がん、閉経後乳がん、子宮体がんなど、複数のがんのリスク上昇と関連することが知られています。
ただし、これは「太っている人はがんになる」という意味ではありません。
重要なのは、体重の数字だけではなく、体の中でどのような代謝環境がつくられているかということです。
「痩せる」だけを目的にしない
がん予防という視点では、無理な食事制限で短期間に体重を落とすことが目的ではありません。
適度な運動を続ける、食事の質を整える、過度の飲酒を避ける、十分な睡眠を確保する。こうした生活習慣は、適正体重を維持し、健康的な代謝環境を保つためにも大切です。
分子栄養学の視点から考えれば、目指したいのは単なる「体重減少」ではなく、細胞が正常に働きやすい体内環境をつくることなのです。
そして肥満や慢性炎症と深く関係するのが、「インスリン抵抗性」です。
次回は、「糖質を食べるとがんになる?」という少し刺激的な疑問から、血糖値・インスリンとがんの関係を考えてみましょう。
八戸市のパーソナルジム、クアルトでは肥満を防ぐ食生活をお勧めしております。
CUARTO(クアルト)Total Body Conditioning
住所:青森県 八戸市 類家 1丁目1番5号 メルヴェイユM205
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