第6回:エネルギーの潤滑油!ビタミンB群が切れるとパフォーマンス低下?
「ちゃんと食べてるのに疲れやすい」…それ、ビタミンB群不足かも?
炭水化物もたんぱく質も摂っているのに、なんだか元気が出ない、疲れやすい、集中できない──そんな声を聞くことがあります。 その背景にあるかもしれないのが、ビタミンB群の不足です。 分子栄養学では、ビタミンB群は**“エネルギーを生み出す潤滑油”のような存在。どれだけ栄養素を摂っても、ビタミンB群が不足していると、ATPがうまく作れず、「エネルギーが生まれにくい体」**になってしまいます。
それぞれに大切な役割があるビタミンB群
ビタミンB群は、実はひとつの栄養素ではありません。以下のように、さまざまな種類があり、それぞれが重要な役割を担っています:
・ビタミンB1:糖質をエネルギーに変える(不足すると疲労感)
・ビタミンB2:脂質の代謝をサポート(肌荒れや口内炎にも関係)
・ビタミンB6:アミノ酸代謝、神経伝達物質の合成(イライラ・不眠に関与)
・ビタミンB12:赤血球の合成、神経の保護(集中力・記憶力に影響)
・ナイアシン、パントテン酸、葉酸、ビオチンなどもB群に含まれる
これらは単体で機能するのではなく、互いに連携して働くため、バランスよく摂取することが大切です。
スポーツをする人ほど“消耗が激しい”
ビタミンB群は、水に溶ける「水溶性ビタミン」であり、体に蓄えておくことができません。しかも、ストレス・疲労・運動によってどんどん消費されるため、スポーツをする中高生は特に注意が必要です。 さらに、白米やパン、麺類などの精製された炭水化物中心の食事では、ビタミンB群が大幅に失われているため、「カロリーは足りていても栄養が足りない」という状態に陥りやすいのです。
食事でしっかり補おう
ビタミンB群を多く含む食品には、以下のようなものがあります:
・豚肉(B1)
・レバー(B2、B6、B12)
・卵、納豆、玄米、緑黄色野菜、魚介類(全般)
コンビニの菓子パンやカップ麺だけでは補えないため、「手作りの和定食」が理想的なB群チャージメニューになります。 また、疲労が抜けないときや試合前後には、ビタミンB群のサプリメントを活用するのも一案です(ただし、過剰摂取には注意しましょう)。
次回予告 試合に勝つ食事とは?──前後の栄養戦略で差をつけよう!
いよいよ最終回。第7回では、試合前・試合中・試合後にどう食べるか?を分子栄養学の視点から解説します。
八戸市のパーソナルジム、クアルトではパフォーマンスを安定させる食事を提案しています。
CUARTO(クアルト)Total Body Conditioning
住所:青森県 八戸市 類家 1丁目1番5号 メルヴェイユM205
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