第5回:血糖値の乱高下が「気分のジェットコースター」を作る
「朝は元気なのに午後になると急に落ち込む」「急に不安になったり、イライラしたりする」──そんな経験はありませんか?もしかすると、それは心の問題ではなく「血糖値の乱高下」が原因かもしれません。分子栄養学では、血糖の安定が心の安定にも直結すると考えられています。
糖質とインスリンのジェットコースター
甘いものや白米、パンなどを食べると血糖値は一気に上昇します。すると、血糖を下げるためにインスリンが大量に分泌され、今度は血糖値が急降下。これが「血糖値のジェットコースター」です。急降下したとき、体は低血糖状態となり、不安感・強い眠気・イライラなどの症状が出やすくなります。まるで気分がジェットコースターのように上下するのは、血糖値の波に振り回されているからなのです。
低血糖とメンタルの不調
低血糖になると、脳は「エネルギー不足の非常事態」と感じます。その結果、アドレナリンやコルチゾールといったストレスホルモンが分泌され、動悸・焦燥感・不安感が強まることがあります。これが繰り返されると、自分の気分が不安定なのは「性格のせい」と思い込みがちですが、実は血糖の乱れが背景にある場合も多いのです。
血糖を安定させる食事の工夫
血糖値を安定させるには、糖質のとり方を工夫することが大切です。主食は白米やパンよりも玄米や全粒粉製品を選ぶ、間食に甘いお菓子ではなくナッツやチーズを取り入れるなど、小さな工夫が効果的です。また、食事の際にはまず野菜やタンパク質を先に食べることで、血糖の急上昇を抑えることができます。糖質を完全に避ける必要はありませんが、「血糖を安定させる意識」を持つだけで気分の波が和らぐことがあります。
次回予告
次回は「必須脂肪酸と脳の膜──オメガ3で思考と感情をクリアに」をテーマに、脳と脂質の深い関係をお伝えします。
八戸市のパーソナルジム、クアルトでは血糖値を安定させる食事を推奨しております。
CUARTO(クアルト)Total Body Conditioning
住所:青森県 八戸市 類家 1丁目1番5号 メルヴェイユM205
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