【第2回】鉄欠乏でなぜこんなに不調が?──身体が発するサインを読み解く
「鉄が不足すると、どんな不調が起こるのでしょうか?」 疲れやすい、朝がつらい…そんな日々の小さな不調も、分子栄養学では“エネルギー不足”として説明できます。その根底にあるのが「鉄欠乏」です。鉄はミトコンドリアでATPを作る鍵となる栄養素。だから不足すると、全身がガス欠のような状態になってしまいます。
① 慢性的な疲労・眠気・朝起きられない
エネルギー産生には鉄が不可欠。とくにミトコンドリアの電子伝達系では鉄が電子を運ぶ役割を担っています。鉄が足りないとATPが作れず、体はいつも省エネモード。
・寝ても疲れが取れない
・午後に強い眠気
・朝起きるのがつらい
といった症状が続きます。 「年齢のせい」と思いがちですが、細胞レベルでは単純に“燃料が足りない”だけのことも多いのです。
② めまい・動悸・息切れ
鉄不足は血液中の酸素運搬能力を下げます。全身に十分な酸素が届かないと、脳や筋肉が酸欠状態に。
・立ちくらみ
・階段で息切れ
・動悸がしやすい
などが起こります。 酸素不足を補うために心臓が頑張りすぎて動悸が出る場合もあります。
③ 精神面の不調(イライラ・不安・集中力低下)
鉄は神経伝達物質の材料でもあります。
・ドーパミン(意欲、集中)
・セロトニン(安心感、安定)
これらの生成には鉄が必要です。 そのため、鉄不足になると
・イライラしやすい
・不安が強い
・集中できない
・気分が落ち込みやすい
といった「メンタルの揺らぎ」が出てきます。 子どもの不登校や落ち着きのなさも、鉄不足が背景にあるケースは少なくありません。
④ 髪・爪・肌のトラブル
鉄はタンパク質合成にも関与しているため、美容面の変化として現れることがあります。
・抜け毛が増える
・髪が細くなる
・爪が割れやすい
・肌の乾燥、くすみ
これらは“身体が生命維持を優先し、髪や爪への栄養を後回しにしている”サインです。
⑤ 冷え・低体温
鉄は甲状腺ホルモンの働きにも必要で、体温を維持するためのエネルギーづくりに関わります。鉄不足が続けば代謝が落ち、冷え性が悪化することもあります。
自覚のないまま長引く鉄欠乏が一番こわい
症状がじわじわ現れるため「疲れやすい体質」「気分の問題」と誤解されやすいのが鉄欠乏の特徴です。分子栄養学では、不調の背景に“細胞レベルのエネルギー不足”がないかを必ず確認します。
次回予告
第3回では、「鉄はどうやって吸収されるのか?──胃酸・腸・タンパク質との関係」 を、初心者にもわかりやすく解説します。 体の仕組みを知ることで、鉄不足を根本から改善できるヒントが見えてきますよ。
八戸市のパーソナルジム、クアルトでは鉄欠乏を予防する食事をお勧めしております。
CUARTO(クアルト)Total Body Conditioning
住所:青森県 八戸市 類家 1丁目1番5号 メルヴェイユM205
NEW
-
10.Sep.2026
-
ガンについて【第3回...【第3回】肥満と炎症って関係があるの? 「炎症」と聞くと...09.Sep.2026
-
ガンについて【第2回...【第2回】私たちの体も「酸化」している? 切ったリンゴを...08.Sep.2026
-
ガンについて【第1回...【第1回】がんは「ある日突然」できるもの? 9月は「がん征...07.Sep.2026
-
それでもやっぱりケト...【第7回】「一生糖質20g以下」ではない。私が勧めるケトの...06.Sep.2026
-
それでもやっぱりケト...【第6回】 ケトジェニックで失敗する人の5つの共通点 「糖...05.Sep.2026
-
それでもやっぱりケト...【第5回】 ケトは「肉とバターだけ」ではない! ...04.Sep.2026
-
それでもやっぱりケト...「糖を燃やす」から「脂肪を使う」身体へ私たちの身体は糖質...03.Sep.2026