サラダを食べているのに、なぜ疲れる?
「健康のために、毎日サラダを食べています」
「食事にも気をつけているのに、なぜか疲れやすい」
そんな経験はありませんか?
野菜にはビタミン、ミネラル、食物繊維などが含まれ、健康的な食生活には欠かせません。
しかし、身体を動かすためには、栄養素を摂るだけではなく、そこから**「エネルギーをつくる」**必要があります。
今回は分子栄養学の視点から、私たちの元気を支えている「ATP」について考えてみましょう。
身体は「ATP」で動いている
私たちが歩く、走る、考える、呼吸する。心臓を動かし、体温を維持する。
こうした生命活動には、すべてエネルギーが必要です。
そのエネルギーとして利用されるのが**ATP(アデノシン三リン酸)**です。
ATPはよく「身体のエネルギー通貨」にたとえられます。
食事から糖質や脂質、タンパク質を摂っても、そのエネルギーを直接身体が使うわけではありません。
栄養素を代謝し、ATPという使いやすい形に変換することで、初めて身体を動かすエネルギーとして利用できるのです。
エネルギー工場「ミトコンドリア」
ATP産生で重要な役割を果たしているのが、細胞の中にあるミトコンドリアです。
ミトコンドリアでは、糖質や脂質などから得られた材料を利用してATPをつくっています。
ただし、この仕組みは燃料さえあれば動くわけではありません。
代謝のさまざまな段階では、ビタミンB群や鉄、マグネシウムなど、多くの栄養素が関わっています。
車にたとえるなら、ガソリンを入れただけでは走れず、エンジンやさまざまな部品が正常に働かなければならないのと同じです。
「カロリーは摂っているのに、身体を動かすための栄養素が十分ではない」
ということもあり得るのです。
サラダだけでは「燃料不足」になることも
ダイエットをしている人に多いのが、昼食をサラダだけで済ませるような食生活です。
野菜をたっぷり食べるため、健康的に感じるかもしれません。
しかし、それによって食事全体の量が少なくなり、タンパク質や脂質なども不足してしまえば、エネルギーや身体を維持する材料が足りなくなる可能性があります。
さらに鉄やビタミンB12なども不足すれば、正常な赤血球の形成やエネルギー代謝にも影響します。
つまり、サラダを食べていることが問題なのではありません。
「サラダだけで食事を終わらせてしまうこと」が問題になり得るのです。
「食べている」と「使えている」は違う
分子栄養学で大切にしたい考え方の一つが、
「食べた栄養=身体が利用できた栄養ではない」
ということです。
食べ物は消化され、栄養素が腸から吸収され、その後、細胞へ運ばれて利用されます。
さらに、栄養素同士が協力しながら代謝を進めています。
たとえばATP産生には複数の酵素が働き、それらの働きを助けるためにビタミンやミネラルが必要です。
だからこそ、「野菜を食べた」「タンパク質を食べた」という食品単位だけでなく、身体が必要とする栄養素を総合的に考えることが大切なのです。
「健康的なのに疲れる」ときは食事全体を見る
もちろん、疲労の原因は栄養だけではありません。
睡眠不足、運動不足、過度な運動、ストレス、病気など、さまざまな原因があります。強い疲労や長く続く疲労がある場合は、医療機関への相談も必要です。
そのうえで食生活を振り返るなら、
「野菜を食べているか?」
だけではなく、
「タンパク質は足りているか?」
「脂質を極端に避けていないか?」
「鉄やビタミンB群なども摂れているか?」
というように、食事全体を見てみましょう。
健康的な食事とは、「野菜が多い食事」だけを意味するものではありません。
身体をつくる材料と、身体を動かすために必要な栄養素がきちんと揃っている食事。
それこそが、毎日の元気を支える食事なのです。
次回はいよいよ最終回。
「野菜を食べる」から「身体を満たす食事」へ。
これまでの内容を踏まえて、では実際にどのような食事を目指せばいいのかを考えていきます。
八戸市のパーソナルジム、クアルトではミトコンドリアを活発に働かせる食事を推奨しています。
CUARTO(クアルト)Total Body Conditioning
住所:青森県 八戸市 類家 1丁目1番5号 メルヴェイユM205
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