食べないほど代謝が落ちる? ミトコンドリアとダイエット
食べたものがそのままエネルギーになるわけではない
「食べ過ぎれば太る、食べなければ痩せる」。ダイエットは、このような単純なカロリー計算だけで語られがちです。
しかし、分子栄養学の視点では、もう一つ大切なことがあります。それは、食べた栄養素を身体がどのようにエネルギーへ変換するかです。
糖質や脂質、タンパク質を食べても、それがそのまま筋肉を動かしているわけではありません。体内でさまざまな代謝経路を通り、最終的にATPという生命活動に利用できる形のエネルギーへ変換されます。
ATPを作る「ミトコンドリア」
ATP産生の中心的な役割を担っているのが、細胞の中にある「ミトコンドリア」です。
ミトコンドリアでは、糖質や脂質などに由来するエネルギーを利用してATPが作られます。このATPが筋肉の収縮をはじめ、体内のさまざまな生命活動を支えています。
そのためダイエットでは、「何kcal食べたか」だけでなく、摂取した栄養素を利用するための代謝環境が整っているかという視点も重要になります。
エネルギー産生には栄養素が必要
ミトコンドリアでのエネルギー産生には、糖質や脂質という燃料だけがあればよいわけではありません。
代謝の過程では、ビタミンB群や鉄、マグネシウムなど、さまざまなビタミン・ミネラルが関与しています。
例えば、ビタミンB群は糖質・脂質・タンパク質の代謝に関係し、鉄は酸素の運搬や電子伝達系に関与します。マグネシウムもATPを利用する多くの反応に欠かせません。
つまり、エネルギーを作るためにも栄養が必要なのです。
極端なカロリー制限で起こること
ここで問題になるのが、食事量を大幅に減らすダイエットです。
摂取エネルギーが少なくなれば体重は減りやすくなります。しかし、食事量とともにタンパク質やビタミン、ミネラルまで不足すれば、疲れやすさや運動パフォーマンスの低下につながる可能性があります。
さらに減量が進むと、体重が軽くなったこと自体に加えて、身体がエネルギー消費を抑える「代謝適応」も起こり得ます。日常の無意識な活動量が減ることもあります。
食べる量を減らせば減らすほど、必ず脂肪が順調に燃え続けるわけではないのです。
「代謝を回しながら痩せる」という考え方
良いダイエットとは、単に摂取カロリーを最低限まで減らすことではありません。
必要な栄養を確保し、筋肉や日常の活動量をできるだけ維持しながら、体脂肪を少しずつ減らしていく。
そのためには、極端なカロリー制限ではなく、適度なエネルギー赤字を作ることが重要です。
では、「適度」とは具体的にどのくらいなのでしょうか?
次回は40歳・身長150cm・体重60kgの女性をモデルに、「では何kcal食べればいい? 適度なカロリー赤字の作り方」を具体的に計算してみましょう。
八戸市のパーソナルジム、クアルトでは必要な栄養はしっかりと摂るダイエットをご指導しています。
CUARTO(クアルト)Total Body Conditioning
住所:青森県 八戸市 類家 1丁目1番5号 メルヴェイユM205
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