第6回:必須脂肪酸と脳の膜──オメガ3で思考と感情をクリアに
「頭が重い」「気持ちが沈む」──そんなとき、脳の材料である「脂質」が不足しているかもしれません。脳の約60%は脂質でできており、その質が私たちの思考や感情に大きな影響を与えています。特に分子栄養学で注目されるのが、必須脂肪酸であるオメガ3です。
脳細胞を支えるオメガ3
オメガ3脂肪酸には、EPAやDHAといった成分があります。DHAは脳の細胞膜を柔らかく保ち、情報のやりとりをスムーズにします。膜が硬くなると神経伝達がうまくいかず、思考が鈍ったり気分が落ち込みやすくなったりします。一方、EPAは炎症を抑える働きがあり、脳内の過剰な炎症反応から心を守ってくれます。
不足するとどうなる?
オメガ3が不足すると、脳の細胞膜が固くなり、神経伝達物質の働きが滞ります。その結果、集中力の低下や感情の不安定さ、抑うつ傾向が強まることがあります。また、オメガ3とバランスをとる存在であるオメガ6脂肪酸(揚げ物や加工食品に多い)が過剰になると、体内で炎症が進み、脳の不調を助長してしまうこともあります。
食事で取り入れる工夫
オメガ3は体内で合成できないため、食事から摂る必要があります。特に青魚(サバ、イワシ、サンマなど)にはEPAやDHAが豊富に含まれています。また、亜麻仁油やチアシードにもオメガ3が含まれており、日常の食事に取り入れやすいでしょう。さらに、MCTオイルなどの中鎖脂肪酸を組み合わせると、脳のエネルギー源としてケトン体が作られ、思考がよりクリアになります。
次回予告
最終回は「分子栄養学でできるセルフケアと医療との併用」をテーマに、日常生活で実践できる栄養改善のステップをまとめます。
八戸市のパーソナルジム、クアルトでは脂質を大切に考えた食事をご提案しております。
CUARTO(クアルト)Total Body Conditioning
住所:青森県 八戸市 類家 1丁目1番5号 メルヴェイユM205
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