第2回 免疫力を支えるビタミンとミネラル
どうしてビタミンやミネラルが大切なの?
「風邪をひきにくくするにはビタミンCがいい」なんて聞いたことはありませんか?確かにそれも正解ですが、分子栄養学の視点では、免疫力を支える栄養素はもっと幅広く存在します。ビタミンやミネラルは、免疫細胞を動かすスイッチであり、材料であり、潤滑油でもあるのです。足りなければ免疫は弱まり、過剰なら逆に炎症を起こすことも。だからこそ「バランス」が重要です。
ビタミンD ー免疫の司令塔
近年注目されているのがビタミンDです。日光を浴びることで体内でも合成されますが、現代人は屋内生活が多く不足しがち。ビタミンDは免疫細胞の受容体に結合し、異物を攻撃する力を高めます。また、過剰な炎症を抑える調整役でもあり、自己免疫疾患や感染症との関わりが研究されています。サケやサンマなどの魚や、卵黄、きのこ類に含まれるので意識的に摂りたい栄養素です。
亜鉛ー免疫細胞の材料
「味覚に関わる栄養素」として知られる亜鉛ですが、実は免疫力に欠かせない存在。リンパ球や好中球といった免疫細胞を作るのに必要で、不足すると風邪をひきやすくなります。牡蠣や赤身肉、ナッツ類に豊富です。加工食品や糖質の多い食生活は亜鉛の吸収を妨げるため、現代人には不足しやすい栄養素の一つです。
ビタミンCと鉄 ー協力プレー
ビタミンCは抗酸化作用で免疫細胞を守り、鉄の吸収も助けます。鉄は酸素を運ぶだけでなく、免疫細胞が働くためにも必須。鉄不足は疲れやすさだけでなく、感染に対する抵抗力の低下にもつながります。レモンやピーマン、ブロッコリーなどの野菜と、赤身肉やレバーなどの鉄を一緒に摂ると効果的です。
バランスを整える意識
分子栄養学では、単独の栄養素に注目するのではなく、それぞれの相互作用に目を向けます。ビタミンやミネラルは連携しながら働くため、食事全体で整えることがポイントです。
次回は「鉄とマグネシウム ― エネルギーと免疫の深い関係」についてお話しします。
八戸市のパーソナルジム、クアルトではPFCバランス以上にビタミン・ミネラルを重視しています。
CUARTO(クアルト)Total Body Conditioning
住所:青森県 八戸市 類家 1丁目1番5号 メルヴェイユM205
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