第4回 腸内環境と免疫 ― 腸は“第二の免疫臓器”
腸と免疫にどんな関係があるの?
「免疫は白血球が中心で、腸は消化器官でしょ?」と思う方も多いかもしれません。でも実は、免疫細胞の約7割が腸に集まっていると言われています。つまり腸は、食べ物を消化する場所であると同時に、外から侵入する異物と最前線で戦う“免疫の基地”なのです。腸の健康状態が免疫力を大きく左右すると考えると、その重要性が伝わってきますよね。
腸内細菌の役割
腸には100兆個以上の腸内細菌が住みついており、大きく「善玉菌」「悪玉菌」「日和見菌」に分かれます。善玉菌が優位なときは免疫も安定しますが、悪玉菌が増えると炎症や感染のリスクが高まります。さらに、腸内細菌は短鎖脂肪酸をつくり、腸のバリア機能を強化する働きがあります。このバリアがしっかりしていれば、病原体や有害物質が体内に入り込みにくくなるのです。
食事が腸を変える
腸内環境を整えるために重要なのは、やはり食事です。水溶性食物繊維は善玉菌のエサとなり、腸内で発酵して有益な物質を生み出します。納豆や味噌、ヨーグルトなどの発酵食品は腸に多様な菌を届け、バランスを整えます。一方、糖質や加工食品の摂りすぎは悪玉菌を増やす原因になり、免疫力低下につながります。毎日の食生活が腸の菌のバランスを大きく変えてしまうのです。
腸と心の関係
最近は「腸脳相関」という言葉も注目されています。腸内環境が整うとセロトニンと呼ばれる神経伝達物質の分泌が促され、精神的な安定にもつながるのです。ストレスが腸に悪影響を与え、その結果免疫が弱るという悪循環も知られています。つまり腸をケアすることは、心と体の両面で免疫を守ることにつながります。
次回は「糖質・脂質・たんぱく質のバランスと免疫力」についてお話しします。
八戸市のパーソナルジム、クアルトでは腸を整える食事をお勧めしています。
CUARTO(クアルト)Total Body Conditioning
住所:青森県 八戸市 類家 1丁目1番5号 メルヴェイユM205
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