米国保健福祉省の食事ガイドラインの大幅な見直しをうけて 【第4回】 糖質中心の食事は、なぜ代謝を乱しやすいのでしょうか?

query_builder 2026/01/15
米国保健福祉省の食事ガイドラインの大幅な見直しをうけて 【第4回】 糖質中心の食事は、なぜ代謝を乱しやすいのでしょうか?

【第4回】 糖質中心の食事は、なぜ代謝を乱しやすいのでしょうか?


血糖値が安定しないことの「本当の問題」


糖質を多く含む食事をとると、血糖値は上がります。 これは自然な反応ですが、問題はその上下動が激しく、頻繁になることです。 血糖値が急激に上がるたび、体はインスリンを分泌して血糖を下げようとします。 この状態が一日に何度も繰り返されると、体は常に「調整モード」に追い込まれます。 血糖値が安定しないこと自体よりも、 それに伴ってホルモンが酷使されることが、代謝の乱れにつながっていくのです。


インスリンは「太らせるホルモン」なのか?


インスリンは悪者のように語られることもありますが、 本来は命に欠かせない大切なホルモンです。 ただしインスリンには、 血糖を下げる 脂肪の分解を止める 余ったエネルギーを蓄える という性質があります。 つまり、インスリンが頻繁に分泌されている状態では、 脂肪を燃やすスイッチが入りにくくなるのです。 糖質中心の食事が続くと、 「食べているのに疲れる」 「空腹が早い」 「脂肪が落ちにくい」 といった状態が起こりやすくなります。


糖化と酸化が同時に進む理由


血糖値が高い状態が続くと、 体内では糖化が進みやすくなります。 糖化とは、余った糖がたんぱく質や脂質と結びつき、 体を“焦がす”ように劣化させていく反応です。 さらに、糖質を主に燃やす代謝では、 エネルギー産生の過程で活性酸素も増えやすくなります。 つまり、 糖質過多の状態では 糖化 酸化 この二つが同時に進み、 老化や慢性炎症の土台が作られていくのです。


脂質代謝が止められてしまう構造


本来、私たちの体は 脂質をエネルギーとして使う能力を持っています。 ところがインスリンが高い状態では、 脂肪分解酵素の働きが抑えられ、 脂質代謝の扉が閉じられてしまいます。 その結果、 ・脂肪はあるのに使えない ・糖が切れるとエネルギー不足になる ・間食が必要になる という、悪循環に陥りやすくなります。 ケトジェニックダイエットが目指すのは、 この状態から抜け出し、 脂質を使える体に戻すことです。


今回のガイドライン変更が意味すること


今回の栄養ガイドラインが 添加糖や加工食品に強い注意を向け始めたのは、 こうした代謝の問題を無視できなくなったからだと言えるでしょう。 糖質を完全に否定する必要はありません。 しかし、 「糖質を中心に回す体の使い方が、必ずしも健康的ではない」 という前提に、ようやく近づいてきたのです。


次回は、 脂質とたんぱく質が、代謝とホルモンにどんな役割を果たしているのか ケトジェニックの中核となる部分を、分子栄養学の視点で解説していきます。  


八戸市のパーソナルジム、クアルトでは代謝について矛盾のない栄養のご指導をしております。


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