【第2回】脳は大量のエネルギーを必要としている―ミトコンドリアとATPの話
「脳を健康に保つには、何を食べればいいですか?」
認知症予防を考えると、魚や野菜など「脳に良い食品」を探したくなるかもしれません。
しかし、分子栄養学の視点では、もう一歩踏み込んで考えます。
大切なのは、食べた栄養から、脳がきちんとエネルギーを作れているかということです。
脳はエネルギーをたくさん使う
脳は体重に占める割合こそ大きくありませんが、多くのエネルギーを必要とする臓器です。
考える、記憶する、判断する、体を動かす、呼吸や体温を調節する――。
私たちが眠っている間も脳は活動を続けています。
その活動を支えているのが「ATP(アデノシン三リン酸)」です。
ATPは、よく「体内のエネルギー通貨」に例えられます。
ATPを作る工場「ミトコンドリア」
ATPを作るうえで重要なのが、細胞の中に存在する「ミトコンドリア」です。
食事から摂った糖質や脂質などは、消化・吸収された後、さまざまな代謝経路を通ってATP産生に利用されます。
つまり、食べ物を口に入れただけでは終わりではありません。
栄養素を細胞まで届け、それを使ってエネルギーに変えるところまでが「栄養」なのです。
エネルギー作りには微量栄養素も必要
ここで重要になるのが、ビタミンやミネラルです。
ATPを作る一連の反応には、ビタミンB群やマグネシウムなど、多くの栄養素が関わっています。
例えば糖質をたくさん食べていても、それを代謝するために必要な栄養素が十分とは限りません。
そのため、単純に「エネルギー不足=カロリー不足」と考えるのではなく、エネルギーを作るための材料や補助役がそろっているかを見ることも大切です。
これが分子栄養学で栄養状態を考えるときの重要な視点の一つです。
脳の健康を「代謝」から考える
認知症についても、単に「記憶力が落ちる病気」と見るだけではなく、神経細胞がどのようにエネルギーを作り、働いているのかという研究が進められています。
もちろん、「ミトコンドリアを元気にすれば認知症にならない」という単純な話ではありません。
それでも、脳が正常に働くためにエネルギー産生が欠かせないことは確かです。
だからこそ、脳の健康を考えるときには、「何を食べるか」だけでなく、食べたものを体がどう使っているのかにも目を向けてみましょう。
では、その脳のエネルギーと「血糖値」はどのような関係があるのでしょうか?
次回は、「血糖値の乱高下が脳にも影響?糖質とインスリンを考える」をテーマに、糖質・血糖値・インスリンと脳の健康について掘り下げます。
八戸市のパーソナルジム、クアルトでは脳のエネルギーを十分に保つ食事をお勧めしております。
CUARTO(クアルト)Total Body Conditioning
住所:青森県 八戸市 類家 1丁目1番5号 メルヴェイユM205
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